春から夏へと季節が
移り変わる頃、


北海道の実家へ
引っ越しをした。

   
帰る直前まで最後のセッションを
みっちりしていたけれど


地元に帰ってきてからは
療養のために仕事モードを
完全オフ。

   
探求したり自己成長したり
誰かのために命を使うことも


がんばることも

必要以上に笑うことも


何もかもをオフにした。



ただの、私に
なってやろうと思った。









はじめて、   

全部をやめてみたら





私は空っぽになっていった。







大好きだった仕事は
自覚していた以上に、


私の生き甲斐で


サロンは私の誇りとプライド。


東京での暮らしのすべてが


私の存在を肯定する、
すべてだったと気付いた。




ひとつずつ、
階段をのぼるように
築き上げてきたものは


幻のようにあっさり
消え去って



私という存在の、
意味とか、価値とかが   


ゼロになったような
感覚だった。




こんなに素晴らしい
無限の可能性を秘めた
ロルフメソッドや
トリニティを


セッションしたり
伝えている私って

素晴らしい!


そんなところに価値を
置いてしまっていたから。



過去の男性に
理由は忘れちゃったけど

『それ自己陶酔だからやめて。』
って言ったことがあったけど…


あれは私のことだったね(//∇//)








『 完 全 無 職 』
になったから…

お金の循環もストップし

実家に住ませてもらって…



それがいつまでになるのか
この時はまったく分からず



先の見えない、




流れの停止。





すべては自分で選択したこと
だったけど


いざ体験してみると


こんな自分は大嫌いなんだ
と激しく気付いた。




何者でもない、私を



どうやって好きに
なったらいいの。






今は、
何もさせてもらえない現実。



何も創り出せない私なんて



つまんない!!


 







帰ってきて、
こんな気持ちになるんてね…






・        
        
        
        
       
アクティブに
使用していたSNSも
全部やめることにした。



そのころ繋がっていた
仲間たちは


みんなキラッキラに
輝いてて、眩しくて


すごいスピードで
進化していってしまうから



私はどんどん置いてけぼりに
なってゆくようで、
とっても こわかったの…



それに、色んな情報が
入ってくることがもう


ウザくて、雑音でしかなくて


うるせーーっ


って感じだった (ノ`Д´)ノ



だから、

アカウントは削除して

スマホの電話番号も、

サロンのメールも

フリーメールも

ブログもHPも

予告なしに



すべて、閉鎖!!!




出来る限り、


周りとの関わりを
断ち切ってゆきました。


みんなを嫌いになった
わけじゃなくて

(むしろ大好きで尊敬)


ただ、




自分の中に籠りたかったから。




ガンの人と、
急に連絡が取れなくなったら…
誰だって心配すると思う。。


お世話になった人たちにも
失礼なことしちゃったかな…
っていう罪悪感もあった。


でも、この頃の私にはそんな配慮
ができる余裕もないくらい


実はギリギリだったんだよね。           
            
            
           
もしかしたら、突然の音信不通に
離れてしまう人もいるかもしれない。


それでも、確信していたことは



縁がある人とは

必ずまた繋がれるはず!




だから、どこか安心して
スッパリいけたんだよね。










長年かけて育ててきた
私の自己価値。


すべて崩壊して、

気付いたことがあった。



何ももっていなくても、 

何もできなくなっても、

私は私だったこと。


それ以上でも以下でもなく

ただの、私だけが、残ってた。


私の価値なんて


はじめから何も
変わってなかったし




自分を好きになるのに
            

本当は理由なんて
いらないんだと思った。               



色んなものを手にして

自分を素晴らしいものに
育てたくて懸命だったけど



あの頃の私も
この頃の私も



同じだった。 



あの人も
この人も

価値に「差」
なんてものは無く

同じなんだと思った。



そんなものを計ろうなんて
超無意味なんだってこと。




私を存在させるために
何かを頑張るのは
もう必要ないと思った。





ゼロになった私。





虚しさを味わいつくしたら




、、、、、





不意に






自由!
な感覚が湧いた。




これから、どこで、
何をする?


なんだって、ゼロから
好きなように選べる。



また東京に戻る?
それとも大阪?                            
あの県、あの国にも
住んでみたい!            


身軽だから何だって選べる。



そして実家は私のスタート地点
だったことを思い出した。



この時はまだ
治療を始めてもおらず


いつ、治るかどうかも
分からない状態だったけど


無意識に、


闘病は終わることを前提に
その先の未来に思いを馳せては


心躍る瞬間があった。



どん底にいても、こんな風に
光が差し込む瞬間はあって



底にいるからこそ
見えるものがあるのだ。






ここからどこへ行こうか?


それは、高校生の頃
進路を考えていた私と
とてもシンクロした。



そう。


実家に帰ってきたのは
学生時代の私を


再体験するため。


壮絶なのはここだった。




それは


実家に帰った最初の夕食時


食卓での、異様な空気を
感じたときから


記憶の蘇りが
スタートしていたのでした。







つづく


7♡隠された負の感情